二重サッシ・ペアガラス

断熱や遮音対策から、最近は二重サッシが使用されるケースが増えています。断熱性と遮音性はもちろんアップするのですが、何点か欠点があります。
サッシの枚数が通常の倍になるため見た目が悪く、また開け閉めが面倒です。また2枚のサッシの間に結露が発生し、外が見えなくなります。ただし、この結露は窓台を濡らすだけなので実害はありません。窓台だけ濡れてもいいようにしておけばいいわけです。
空気層が20ミリ以上あると空気層が対流するため結露が発生します。二重サッシの場合空気層が50ミリ以上あるためです。ペアガラスの場合は空気層は12ミリですので結露しません。
一方遮音効果の面ですが、ガラスの厚みは同じにしないようになっています。同じ厚みにしますと共鳴して遮音効果がなくなってしまいます。この点はペアガラスでも同様です。

無垢のフローリング

無垢のフローリングを使うことの良さはたくさんあるのですが、短所もあることをきちんと理解しておかなければいけません。
一つは、材質の堅さの問題です。床は毎日皆が歩くところですし、ダイニングや個室では、椅子の出し入れなどで傷がつきやすいところです。そのため一般にはブナ、ナラなどの堅い木が使われています。堅い木は傷がつきにくいからです。
一方柔らかい木にはスギ、ヒノキなどがあります。柔らかい木の短所は傷がつきやすく、耐久性に劣ることです。反面、柔らかい木は隙間が多く、木の内部にも空気がたくさん含まれています。そのため軽く、表面の感触も温かみがあり、冬でも素足で歩けます。またお年寄りや小さな子供が転んでも怪我が軽くてすみます。
スギやヒノキよりもっと軽い木にキリがあります。寝室や個室に使うことがありますが、弾力性、感触といい、実に気持ちがいいものです。

デザイナーズ住宅

デザイナーズ住宅とは、建築家によって設計された個性的でオシャレ、かつこだわりを持った家のことをいうでしょう。
一戸建て住宅は建て主が建築家やハウスメーカーと打ち合わせを何回か重ねて作っていくものですが、デザイナーズ住宅となれば、その打ち合わせの密度を濃くする必要があります。

デザイナーズ住宅は建て主と建築家のこだわりの結晶です。どちらが手を抜いてもいいデザイナーズ住宅はできません。一般の住宅でもそうなのですが、デザイナーズ住宅は、こだわりが住みやすさとは切り離された部分で発生するものなのです。
要するに、他人から見れば「どうでもいい」ような部分にこだわるのですね。本来なら「どうでもいい」はずのところにこだわるのですから、何回も打ち合わせを重ねなければならないのは当然のことなのです。ここをおろそかにすると、自分の思い描いているデザイナーズ住宅は作れません。

デザイナーズ住宅の間取り

デザイナーズ住宅の間取りは、当然一般住宅よりも個性的なものが多くなります。こだわるのは外観や内装だけではありまん。間取りにこだわってこそデザイナーズ住宅なのです。
最近、デザイナーズ住宅の中で流行っている間取りを目にします、狭い土地を有効利用した間取り、細長い土地でも隅々まで通風を考慮した間取り、三角形の土地を巧みに生かして広めのバルコニーを確保したり、狭い土地でも半地下やロフトを採用して広々と使えるようにした間取り、とデザイナーズ住宅ならではの工夫が凝らされています。
デザイナーズ住宅を建てるのなら、建築家にお任せでもそれほど問題はありませんが、ある程度自分のコンセプトを建築家にぶつけたほうがいいでしょう。

デザイナーズ住宅の間取りは一般の住宅より自由度が高いです。十年後、二十年後のライフスタイルの変化を考慮した、リフォームしやすい間取りも可能です。
デザイナーズ住宅の間取りは建て主と建築家が力を合わせて作るもの。まずは自分の要望を伝え、わからないことなどなんでもハウスメーカーや建築家に相談してみることです。