バリアフリー2

2.段差を解消する・床材を変更する

手すりをつけるのと同じくらい一般的なのは生活導線にある段差を解消する事です。
わづかな段差につまづいて転倒するというのが家の中でよくあるケースで、場所によっては手すりを設置することで対処出来る場合もありますが、出来れば段差そのものをなくすというリフォームが必要となります。

例えばトイレや浴室などは古い家の場合は段差があるケースも多くあります。特に水まわりの場合は滑って転んでしまうという危険性もあるため、滑りにくい床材に変更したりすることが大切です。

またキッチンとリビングやリビングと廊下などの間に段差がある場合は、床のかさ上げや床材の変更をすることで、段差をなくしましょう。キッチンの場合はトイレや洗面所といっしょで、水に濡れても滑りにくい素材を選ぶことも大切です。
玄関や玄関アプローチなどではどうしても段差がうまれやすいので、玄関アプローチでは段差解消ためにスロープに変更したり、玄関では踏み台を設置するなどして、段差を和らげることも大切になります。
また玄関の床材も雨で濡れても滑りにくい床材を選びましょう。

3.温度差をなくす

最近の住宅は設備も充実したり、気密性の高い素材を使用することで寒い冬でも比較的家の中は暖かいという住宅も増えてきましたが、昔からあるような家や和風の家などでは冬になると、家の中での寒暖差がはっきりししまうことも多くあります。
当然暖かい場所で長く過ごす事が多くなりますが、暖かい部屋から廊下やトイレ、お風呂等気温の低い場所へ移動すると急激な温度差で血圧が上下し、心臓や欠陥の疾患がおこる「ヒートショック」が起こります。
ヒートショックによって大動脈解離や心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こるので、非常に危険です。
リフォームをする際には部屋ごとの寒暖差をなくすことも視野にいれましょう。

特に冬のお風呂場は非常にヒートショックが起こりやすいので、浴室暖房機を設置したり、床材もタイルよりは樹脂素材のものを使用するなどしましょう。
またトイレや洗面所などには暖房器具を設置しておくのもおすすめです。